過敏性腸症候群による下痢止めにおすすめの市販薬

過敏性腸症候群による下痢止めにおすすめの市販薬

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こんな切実な悩みを多く聞きます。

「私は過敏性腸症候群で、急にトイレに行きたくなる事がしょっちゅうあります。

しかも満員電車や車の運転中など、トイレに行きたくても行けないタイミングで・・・。」

「急な下痢に効くおススメの市販薬はありますか? 」

下痢の根本原因を治すのではなく、一時的な薬ですがいざというときに必要なのが下痢止めです。

過敏性腸症候群による下痢止めにおすすめの市販薬をご紹介します。

●下痢には種類があるの?

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健常者から見ると下痢はいつも突然にやってくると思いがちですが、急性下痢の他に下痢が続いたり再発を繰り返す慢性下痢があります。

・急性下痢

<冷えや食べ物によるもの>

寝冷えや冷たいものを食べ過ぎたなどで、お腹を壊し下痢になったということは多くの方が経験しているのではないでしょうか。

腸が冷えると腸の機能が低下して、腸での水分吸収が十分でなくなるため下痢になります。

また、飲み過ぎや食べ過ぎ、辛いものの摂り過ぎでも下痢が起こることがあります。

この場合は、腸の動きが活発になり過ぎて腸で十分に水分が吸収されないうちに直腸に届くため下痢になってしまいます。

<細菌やウィルスによる食中毒>

腸管出血性大腸菌O157やノロウィルスなどの感染による食中毒によっても急性下痢が起こります。

腸の機能が低下して起こる非感染の下痢とは違い、症状も重く熱や嘔吐も伴うことがあります。

・慢性下痢

下痢が3週間以上続いたり、繰り返して下痢が起こる場合をいいます。

慢性下痢の多くは、対人関係や仕事上のストレスが要因で引き起こされる過敏性腸症候群が原因といわれています。

大勢の前で大事なプレゼンの前など緊張でお腹が痛くなり、下痢になるのも心因性のストレスによるものです。

慢性下痢は大腸がん、潰瘍性大腸炎などの腸の病気や肝臓や膵臓の病気でも腸の機能が損なわれると下痢になります。

通勤や通学時に下痢に襲われるのを考えると、外出するのにもトイレがなかったらどうしょうと心配になるものです。

そんな心配を避けるためにも、一時的に使用するためにバッグに入れておくとようさそうな下痢止めです。

下痢止めは下痢の原因を根本的に治すものではなく、一時的に腸のぜん動運動を抑制するものです。

そのような働きのあり下痢止めには、以下のものがあります。

●ストッパー下痢止めEX(ライオン)

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腹痛を伴う下痢、食べ過ぎによる下痢に向いています。

お腹がグリュッとして下痢などの初期症状を感じた時に飲むと、早い人で10分程度で効果が現れます。

味もグレープフルーツ味で、気になるニオイもありません。

また、口に中に入れるとふわっと溶けるので、水がなくても簡単に飲めます。

成分はロートエキスとタンニン酸ベルベリンです。

・ロートエキス

腸の異常収縮を抑え、腸内での便の移行スピードを抑制します。

腹痛を伴うような下痢に高い効果を発揮します。

・タンニン酸ベルベリン

腸粘膜を保護するとともに炎症を抑え、腸内の水分が過多になるのを防ぎます。

また、腸内の異常な腐敗、醗酵を抑えます。

 ●エクトール赤玉(第一三共ヘルスケア)

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食べ過ぎ、冷え、ストレスなどによって引き起こされる下痢に向いています。

5つの成分が配合され、下痢・食あたりに効果を発揮します。

3歳のお子様から使えるよう、のみやすい小粒の錠剤です。

腸のぜん動運動を抑制し、腹痛を伴う下痢に効果があるロートエキス、腸内病原菌に対する殺菌作用と収れん作用により、下痢を止めるタンニン酸ベルベリンを始め全部で5つの成分が働きます。

●ビオフェルミン止瀉薬(ビオフェルミン製薬)

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腹痛を伴う下痢、消化不良による下痢、食あたりなどに向いています。

生薬が配合されているので、特有の香味を持ったうすい褐色、茶褐色の細粒です。

次の4つの成分により下痢に高い効果を示します。

・ロートエキス

激しい腸の運動を抑制し、腹痛を緩和します。

・タンニン酸アルブミン

いたんだ腸粘膜を保護します。

・ゲンノショウコエキス

いたんだ腸粘膜を保護します。

・フェカリス菌末(乳酸菌)

下痢止めの薬としては珍しく乳酸菌が配合されています。

腸内フローラのバランスを整えて、腸を健康な状態にします。

●3つの下痢止めの比較

腸のぜん動運動を抑制する成分であるロートエキスが一番多く含まれているものは、「エクトール赤玉」です。

ロートエキス3倍散:135mg(ロートエキスとして:45mg)が含まれています。

ビオフェルミン止瀉薬ではロートエキスが33mg、ストッパー下痢止めEXではロートエキス3倍散が60mg(ロートエキスとして:20mg)となっています。

今回紹介した市販薬は下痢止めに特化した薬ですが、ビオフェルミン止瀉薬では、下痢を止めて腸の粘膜を保護する成分以外に整腸作用がある乳酸菌(フェカリス菌)が配合されています。

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