新ビオフェルミンSは過敏性腸症候群に効果があるの?

新ビオフェルミンSは過敏性腸症候群に効果があるの?

新ビオフェルミンS

女優の蒼井優さんの「人にはヒトの乳酸菌」のCMで有名な整腸剤「新ビオフェルミンS」はご存知ですか?

新ビオフェルミンSは、ビオフェルミン製薬が製造・販売している指定医薬部外品です。

*指定医薬部外品とは、人体に対する作用は緩やかだが何らかの効果があるものを指しています。

ビオフェルミン製薬の前身の会社は、神戸衛生実験所といってなんと1917年(大正6年)に創業しビオフェルミンを作り始めたという老舗です。

ビオフェルミンの名前は、日本人なら一度は聞いているというほどの有名さです。

下痢や便秘などが繰り返して起こるので、購入してみようかなと思った方もいるかもしれませんね。

でも、過敏性腸症候群の症状には本当に効果があるのだろうか?
すぐに効くのかな?などの疑問があるかと思います。

新ビオフェルミンは、下痢止めや便秘薬とも違う効果をもつ整腸剤です。

今回は、新ビオフェルミンが過敏性腸症候群に効果があるのか、飲む際の注意点などをご紹介します。

●新ビオフェルミンの効果・効能

新ビオフェルミンSは乳酸菌、ビフィズス菌を配合した整腸剤です。

効果・効能は便通を良くする作用で、軟便、便秘、腹部膨満感に効きます。

下痢止めや便秘薬と違って、即効性は期待できなくじわっと効果がでてきます。

配合されている乳酸菌、ビフィズス菌は腸内環境を整え、腸内細菌のバランスを元に戻す働きをするので下痢や便秘などの便通異常を根本から改善します。

その主成分は、善玉菌のビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌の3つで全て仮死状態での生菌です。

「人にはヒトの乳酸菌」とCMにもあるようにこれらの菌は全て人の腸などに常在する菌です。

・ビフィズス菌

大腸に棲んでいるビフィズス菌は、糖を分解して乳酸と酢酸を作るので、腸内環境が酸性にコントロールされます。

乳酸や酢酸には殺菌作用あるので、悪玉菌の増殖を抑えて腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を正常にする働きがあります。

・フェーカリス菌

フェカリス菌は酸素があっても無くても生きていけるため、主に小腸に棲んでいる乳酸菌です。

乳酸球菌の仲間で、糖を分解して乳酸を作り腸内環境を酸性に整えます。

また、ビフィズス菌やアシドフィルス菌など他の有益菌の増殖をサポートします。

・アシドフィルス菌

乳酸桿菌の仲間で酸素があっても生きていけるため、主に小腸に棲んでいます。

腸内で乳酸を作ることで腸内環境を酸性に整えるので、腸のぜん動運動を活発化
します。

また、熱や酸にも強く口から摂ってもその多くが生きたまま腸まで届くことができます。

以上の3種類の乳酸菌がそれぞれの守備範囲で、腸内環境を正常にする働きがあるため、下痢、軟便、腹部膨満感などの症状が改善されます。

●新ビオフェルミンSの飲み方

新ビオフェルミンSには、錠剤と細粒の2種類のタイプがあります。

錠剤では15歳以上、1回3錠で1日3回飲みます。

細粒では15歳以上、1回1gで1日3回飲みます。

この整腸剤は、飲んだらすぐに効果が表れるわけではありません。

効果が表れる時間は個人差があり、早い人で12時間後から効く人もいますが3~7日程度で効果が表れる方もいます。

7日経っても効果がでないから止めるのではなく、3週間程度は飲み続けることが必要です。

3種類の乳酸菌の中でビフィズス菌は胃酸に弱いので、できるだけ胃酸の酸性度が弱まる食後の摂ることをおすすめします。

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