市販薬のファスコン整腸錠プラスは過敏性腸症候群に効果的なの?

市販薬のファスコン整腸錠プラスは過敏性腸症候群に効果的なの?

お腹の調子が悪い女性

過敏性腸症候群になると下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感などの症状が現れます。

過敏性腸症候群はストレスが主な原因となって、便通が異常になったり腹痛が引き起こされます。

これらの症状を改善していくには、薬や食事で腸内環境を整えることやストレスを溜め込まないでリラックスした時間を持つことが大切です。

食事は腸の負担が増す脂っこい食事を控え、食物繊維の多いものにしましょう。

特に夕食は就寝する3時間前までには済ませておく方が理想です。

また、ストレスを溜め込まないためにも睡眠時間をしっかり確保し、軽い運動をしたり、ゆったりとした入浴をすることをおすすめします。

このように食事の工夫や好きなスポーツ、ストレスの発散を行いながら市販の整腸剤を用いると過敏性腸症候群にも効果的です。

整腸剤は過敏性腸症候群を治す専用の薬ではありませんが、下痢などのときに医師に診てもらったときは整腸剤を処方される場合もあるほどで、腸内環境を整える効果があります。

有名な整腸剤の一つに”ファスコン整腸錠プラス”がありますので、どんな整腸剤なのかをご紹介します。

●ファスコン整腸錠プラスとはどんな整腸剤?

ファスコン整腸錠プラス

ファスコン整腸錠プラスは京都薬品ヘルスケア(株)が販売する第3類医薬品です。

整腸剤にはいろいろなタイプの整腸剤がありますが、ファスコン整腸錠プラスは腸内で働く4種の生菌とさらに消化酵素をプラスしてお腹の調子を整える整腸剤です。

4つの生菌とは、有益な腸内細菌である乳酸菌のフェカリス菌、アシドフィルス菌、ビフィズス菌と、有益な腸内細菌の増殖を促す納豆菌で、これに消化酵素のビオヂアスターゼ2000を配合しています。

ヨーグルト風味の小粒の錠剤で5歳以上のお子さんでも安心して飲むことができます。

薬を飲むとき気になるのはやはり成分ですので、成分についてもう少し詳しくご紹介します。

・ファスコン整腸錠プラスの成分

<乳酸菌>

★コンクビオゼニン(フェカリス菌)

コンクビオゼニンは原材料の製品名で内容は乳酸菌の一種でありフェカリス菌BIO株のことです。

フェカリス菌は球形で乳酸桿菌よりもサイズがとても小さいため1度に大量摂取することができます。

下痢や便秘を改善し、便の状態を良くします。

さらに食物の消化吸収を助け、腸内で悪玉菌が増殖するのを抑え、腸内環境を
整えます。

またフェカリス菌は、加熱殺菌して死滅した状態でこそ高い効果を得られるのでいろいろサプリメント・整腸剤に配合されています。

★ラクトミン(アシドフィルス菌)

ラクトミンは原材料の製品名で、内容はアシドフィルス菌という種類の乳酸菌です。

アシドフィルス菌はヒトの腸や口腔、生殖器などに常在する乳酸菌でとても身近な菌です。

酸にも強く生きて腸まで届く、腸内で乳酸を産生し腸内環境を酸性にします。

このため有益な腸内細菌が棲みやすい環境になり、逆に悪玉菌は棲みにくい環境になるため悪玉菌を減少させることに役立ってくれます。

腸内環境を整えて便通・下痢の改善に働きかけるだけでなく、腸周辺の免疫細胞を活性化させることで花粉症やアレルギー対策にも有効とされる乳酸菌です。

またフェカリス菌の大きな特徴として、加熱殺菌して死滅した状態でこそ高い効果を得られるということで、今や様々なサプリメント・整腸剤に配合されている菌です。

★ビフィズス菌

酸素があると生きていけないので、大腸に棲んでいます。

大腸の善玉菌の多くはビフィズス菌で善玉菌の代表格とされています。

ビフィズス菌は腸内で糖を分解して乳酸を産生するだけでなく、殺菌効果が高い酢酸をも産生します。

このため腸内を酸性整えますので、悪玉菌を減少させ腸内細菌のバランスを
取るのに役立ちます。

★ビオナットミン

ビオナットミンは原材料の製品名で納豆菌のことを指しています。

納豆菌は生命力が強く熱や酸に負けない性質を持っており、生きたまま腸まで
届きます。

お腹の調子を整え、消化不良や下痢、便秘を速やかに改善します。

<消化酵素>

★ビオヂアスターゼ2000

炭水化物に含まれるでんぷんの消化を助けます。

下痢をしたり頻繁に胃もたれするなど、お腹の調子が悪い方の消化・吸収を助けてくれます。

●ファスコン整腸錠プラスの働き

ファスコン整腸錠プラスに関わらず整腸剤は、腸内環境のバランスが崩れて起こる下痢や便秘、お腹のはり、ガスが多い、ガスの臭いが気になる方に効果的です。

下痢にも効くし便秘にも効くのと思われるかもしれませんが、整腸剤は腸内環境をとののえるので下痢にも便秘にも効果が期待できます。

整腸剤の効き方は、下痢止めや下剤と違って即効性はありませんが、有益な腸内細菌を増やし、健康に影響のある腸内細菌の増殖を抑えるので腸内環境を本来の状態に戻します。

いわば体質改善につながる薬なのです。

整腸剤には以上のような働きがあるので、過敏性腸症候群の症状にも効果
が期待できます。

・ファスコン整腸錠プラスの優れたところ

整腸剤の種類はたくさんありますが、ファスコン整腸錠プラスをおすすめする理由は次の点です。

★腸内環境を整えるのに役立つ生菌が4種類配合されている

整腸剤ではかなり有名な”新ビオフェルミンS”では、フェカリス菌、アシドフィルス菌、ビフィズス菌の3種類しか配合されていませんが、ファスコン整腸錠プラスでは、これらに納豆菌を加え4種類の生菌が配合されています。

1日分に含まれる生菌の量はどうでしょうか?

新ビオフェルミンSには次の量が含まれています。

フェカリス菌:18mg、アシドフィルス菌:18mg、ビフィズス菌:18mg

一方、ファスコン整腸錠プラスでは、

フェカリス菌:100mg、アシドフィルス菌:20mg、ビフィズス菌:12mg、
納豆菌100mg

です。

新ビオフェルミンSと比べると、ビフィズス菌の量はやや少ないですが、その他量は上回っています。

副作用に関しても配合されているものは、乳酸菌・ビフィズス菌、消化酵素などですので悪い症状がでるような可能性はぼぼありません。

可能性として表示されているのは、皮ふの発疹・発赤、かゆみが起こる場合があることと、フェカリス菌の製造工程中で使用した「脱脂粉乳」が残存しているので牛乳アレルギーの人は利用しないでくださいということです。

過敏性腸症候群の方は使ってみることもありかと思います。

 

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