過敏性腸症候群の症状が辛い方にぜひとも飲んで欲しいのが乳酸菌サプリです。
「乳酸菌サプリは以前試しに飲んでみたが効かなかった」
という方もいらっしゃるかもしれません。
確かに口コミを見ても、効果をあまり実感できなかったとう方がいるのも事実です。
効かなかった原因の一つに、乳酸菌サプリを継続して3週間以上服用しなかったことが挙げられます。
また、乳酸菌サプリの服用に併せて基本となる過敏性腸症候群対策をしていなかったからかもしれません。
今回は乳酸菌サプリの働きや基本となる過敏性腸症候群の対策についてご紹介しますので、是非参考になさってみてください。
●乳酸菌サプリはどうして過敏性腸症候群に効くの?
私たちの腸の中に100兆個以上、1000種類もの細菌がいるなんて考えたことがありますか?
これらの腸内細菌を全部集めて重さにすると実に1~1.5kgにもなるといわれています。
脳の重さは1.3kg程度なので、これと同じ程度の重さの細菌が常にお腹の中にいるというわけです。
腸内細菌は大きく、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類されお互いにバランスを取り合って共存しています。
善玉菌は健康のために有益な菌で、腸の中でいろいろな働きをしています。
<善玉菌の主な働き>
★腸内細菌のバランスを良くして、悪玉菌を抑える
★腸の働きを良くして、便通を正常にする
★免疫機能を強化する
★食べものの消化吸収を促進する
★ビタミンを合成する
腸内で善玉菌が悪玉菌に対して優位になると、腸内環境が酸性になって腸の動きが良くなります。
●症状を抑える薬でなく乳酸菌サプリをおすすめする理由は
過敏性腸症候群の症状では、下痢や便秘が繰り返して起こるので市販薬では下痢止めや腸に水分を呼び込んで排便を促す便秘薬が売れる傾向です。
これらの薬は、直ぐに効果があるので日常の生活の場面でも役立ち、助かっている面も多いでしょう。
でもこれは症状を一時的に改善するだけで、根本的には過敏性腸症候群を治していないので、時間が経つとまた同じような症状が現れます。
これに対して、乳酸菌サプリは便通が正常になるように腸内環境を整えます。
下痢止めや便秘解消薬と違って即効性はありませんが、ゆっくりと優しく腸の働きを助けます。
●乳酸菌サプリの種類
乳酸菌サプリは乳酸菌の菌体成分や分泌物を濃縮させたもので、菌種の特徴や菌種の配合による相乗効果を狙ったものなどたくさんの種類があります。
<違った菌種を配合したもの>
・乳酸菌革命
・ビフィーナS(スーパー)
・活き活き乳酸菌
・カルグルト
・生命の乳酸菌7選
など
<1種類の菌の特徴を活かしたもの>
・善玉菌のチカラ
・乳酸菌EC-12
・植物性乳酸菌ラブレカプセル
・アレルケア
など
●過敏性腸症候群を治すために乳酸菌サプリを飲む以外にすること
過敏性腸症候群を治すために乳酸菌サプリを飲むことは効果的なのですが、これだけではなかなか良くなりません。
・水溶性食物繊維を摂る
腸内環境を本来の状態に戻すためには、食物繊維を摂ることが大切です。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とがあります。
水溶性食物繊維は水分を吸収するので、便を柔らかくして排便をスムーズにする働きがあり、不溶性食物繊維は水分を吸って便のカサが増すことで腸を刺激して排便を促します。
でも、過敏性腸症候群の便秘ではけいれん性便秘ですので、不溶性食物繊維を摂ると便秘を悪化させる可能性がありますので、摂らないようにしましょう。
・軽い運動
軽い運動を取り入れると自律神経のバランスが整います。
運動しているときは交感神経が働き、運動後のリラックした状態では副交感神経が働くので腸の動きもよくなり、便通を促します。
また、過敏性腸症候群の主要な原因であるストレスが運動することによって軽減されます。
軽い運動としては、軽いジョギングやウォーキングをおすすめします。
・十分睡眠を取ってリラックスを
睡眠を十分取って身体や脳をリラックスさせましょう。
リラックスした状態では、副交感神経が働くので起きているときよりも腸の働きが活発化して便通をスムーズにします。
睡眠の質も重要です。
睡眠が浅い、途中で目が覚めるなどの質の悪い睡眠では、腸の動きも十分でなく便通異常の原因になります。
夕食は就寝する時間の3時間前には終わらせるようにすることが、よい睡眠につながるとされています。