・通勤・通学の途中にお腹が痛くなり、トイレに駆け込む
・大事な試験や会議の前にお腹の調子が悪くなる
・腹痛やお腹が張って不快
こんな症状を感じているあなたは、体質だとあきらめていませんか。
もし、こんな症状が長く続いている場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
過敏性腸症候群の原因は、はっきり究明されていませんがストレスが関係していると考えられています。
今回は、過敏性大腸症候群のタイプ、治し方として乳酸菌が効果的なことをご紹介しましょう。
●若い世代に多い過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は日本人の10~20%が罹っているといわれています。
若い世代から高年齢の方まで広範囲にかかりますが、特に20代・30代の若年層に多いといわれています。
男性と女性を比較すると傾向としては女性が多く、便通異常の現れ方も違ってきています。
●過敏性腸症候群には4つのタイプがある
腸は”第二の脳”とも呼ばれ、神経細胞が脳の次に多い臓器です。
また、脳と腸とは神経で連結されています。
このため脳がストレスを感じると、その信号が腸に伝わって腸の動きに影響を与えます。
過敏性腸症候群では、腸への伝わり方が過敏になっているので腸が過剰に動いて腹痛、下痢や便秘などの症状を引き起こします。
症状によって、主に次の4つのタイプに分類されます。
・下痢型
急に便意が起こり下痢が起こります。
腹痛を伴って慢性的な下痢が続き、1日に3回以上は排泄されます。
特に若い男性に多いとされています。
便の性状は「泥状便・水様便」が多いのが特徴です。
・便秘型
腹痛を伴う便秘が続きます。
便意があっても少ししか出ないこともあります。
便の性状は、硬い便・コロコロとしたウサギの糞のような便が特徴です。
便秘型は慢性便秘と重なるところが多く、分かりにくいとされています。
・下痢・便秘交互型
下痢と便秘を繰り返す。
・ガス型
腸内にガスが溜まり、ガスでお腹が張り頻繁にオナラがでます。
また、ガスの動きで腹痛を感じるときもあります。
ガスだけならいいのですが、下痢も伴います。
●過敏性腸症候群の治し方
過敏性腸症候群は、検査をしてもどこも異常が見つからないので、腸の動きを整える薬や便の硬さを調整する薬、腸の運動異常や痛みを感じやすい状態を改善する薬などが処方されます。
これらの薬はすぐに効いて改善されるわけではないので、あせらず気長に対応することが必要です。
過敏性腸症候群を引き起こす原因は、精神的ストレスが大きな因子ですので薬だけ飲めば改善されるものではありません。
今までの生活習慣の見直しも大切です。
・今までの生活習慣で悪いところを改める。
不規則な食事や、夜更かしは身体のリズムを乱し自律神経のバランスを崩します。
規則正しい生活や栄養バランスの良い食事に努めましょう。
喫煙はニコチンの作用により、過敏性腸症候群の症状が悪化します。
また、ウォーキングなどの軽い運動は血行を良くして腸の動きも良くしますのでできるものから始めましょう。
軽い運動は、ストレス発散にも効果的です。
・スポーツや趣味などでストレス解消しリラックスする。
過敏性腸症候群の人は、症状にもストレスを感じ悪循環になりがちです。
日常的にストレスが蓄積していくと、脳と腸は神経でつながっていますので腸に影響を与えてしまいます。
軽いスポーツや趣味などでリラックスしましょう。
趣味の音楽を聴いたり、絵を描いたりしするなど自分の好きなことをすると気持ちも落ち着きます。
・乳酸菌を摂って腸内環境を整える。
腸の異常な動きを改善するには、腸内環境を整えることも重要です。
腸内環境が整うと腸内の善玉菌が増えてくるので、腸内が酸性に傾き腸の動きもよくなってきます。
腸内環境を整えるには、ヨーグルトや乳酸菌サプリなどで乳酸菌を積極的に摂ることをおすすめします。